「プログラマーって理系の仕事でしょ…?」
「数学が苦手な文系の自分には無理かも…」
「論理的思考力とか、自分にはない気がする…」
こんなふうに、「文系だから」という見えない壁を感じて、プログラマーになる夢を諦めかけていませんか?
その気持ち、すごく分かります。でも、もしその壁がただの「思い込み」だとしたら…?
この記事は、こんなあなたに向けて書きました。
- プログラマーに憧れるけど、文系だからと自信をなくしているあなた
- 何から勉強すればいいか分からず、最初の一歩が踏み出せないあなた
- IT業界のリアルな働き方や、本当に必要なスキルを知りたいあなた
何を隠そう、このブログを書いている僕も、ゲームが好きという気持ちだけでこの業界に入ったので、自分が文系か理系かなんて考えたこともありませんでした。
この記事を読めば、なぜプログラマーの適性が文系・理系では測れないのか、その本当の理由が分かります。そして、あなたにプログラマーの素質があるかどうかも、きっと見えてくるはずです。
なぜ「プログラマー=理系」のイメージが定着しているのか?

本題に入る前に、多くの人がなぜ「プログラマーは理系の仕事だ」と感じてしまうのか、その理由を少し整理してみたいと思います。きっと、あなたもこんなイメージを持っているのではないでしょうか。
- イメージ①:プログラミングには数学的な知識が必須だと思われている
- イメージ②:「論理的思考力」という言葉が理系っぽく聞こえる
- イメージ③:そもそもIT業界自体に理系の人が多そうなイメージがある
これらのイメージは、決して間違いではありません。実際に数学的な知識が求められる分野もありますし、論理的に物事を考える力は大切です。
でも、それが全てではないんです。これから、僕自身の体験談をお話しさせてください。
【僕の体験談】「作りたい!」が原動力なら、文系理系は関係なかった

僕がプログラマーになった道筋は、おそらく皆さんが想像するような「理系エリート」のそれとは、少し違うものだったと思います。
僕のプログラマー人生の原点は、子どもの頃に夢中になったアクションゲームでした。
「このキャラクターを、どうして自分の思い通りに動かせるんだろう?」
そんな素朴な好奇心から、次第に「遊ぶ側」から「作る側」に興味が移っていきました。 そこにあったのは、難しい数式への探究心ではなく、「こんなに面白いものを自分も作ってみたい!」という、ただ純粋な熱意だけでした。
プログラマーになりたいと思っても、未経験だと、なかなかやらせてもらえないのが現実です。
だから僕は最初、システムのテストをしたり、Wordでひたすらマニュアルを作成したりする仕事から始めました。 正直、「この仕事、僕じゃなくてもいいんじゃない?」と感じるような、技術的な仕事とは言えないものでした。
でも、どうしても技術的な仕事がしたかったので、諦めずにプログラマーになるための道を探し続けました。
プログラマーとして働けるようになって、僕はこの仕事を「お金をもらえるパズル」だと思うようになりました。
システムエンジニアの方から「こういう機能が必要です」という課題をもらい、それをプログラムでどう解決するか考える。 それは、本当にパズルのピースを一つひとつ組み立てていくような感覚なんです。 複雑な条件を整理してコードを書き、計算結果がピッタリ合ったときは、思わずガッツポーズしてしまいます。
この「自分の力で難問を解き明かす感覚」の楽しさに気づいたとき、僕の中で文系か理系かなんて、どうでもいいことになっていました。
プログラマーに本当に必要なスキルセット4選

では、理系的な知識以上に大切なスキルとは何でしょうか。僕が10年以上、現場で働いてきて「この力がある人が伸びるな」と感じるスキルを4つ紹介します。
分からないことをそのままにできない。「気持ち悪い」と感じるくらいの探究心がある人は、プログラマーに向いていると思います。
プログラミングで分からないことがあったとき、「まず調べてみよう」という姿勢はとても大切です。 エラーの原因や知らない単語をとことん調べ続ける力は、数学の知識よりもずっと重要です。
実際の仕事では、ゼロからコードを書く時間と同じくらい、他の人が書いたコードを読んで理解する時間がとても多いんです。 「良いプログラマー」とは、この「他人のコードを読む力」がある人だと僕は思っています。

僕がプログラマーになって一番苦労したのは、「システムの仕様を理解すること」でした。 僕が最初に関わったシステムは、長年たくさんの人が改修を重ねてきた、いわば「秘伝のタレ」みたいなシステムで。 仕様書も古く、結局、先輩が書いた過去のコードを何日も読み込んで、やっと「なるほど、こう動いてたのか!」と理解できたんです。 この経験のおかげで、コードを読む力がすごく鍛えられました。
プログラミングにエラーはつきものです。 これは10年以上プログラマーとして働いている僕でさえ同じです。
大切なのは、動かないプログラムを前に、「何が原因なんだろう?」と仮説を立て、一つひとつ試していく力。エラーという結果から原因をさかのぼって考える力は、まさに探偵のような思考力かもしれません。
忘れもしないのが、たった1文字のセミコロン(;)が抜けているだけなのに、それに気づけず数時間も悩んだことです。
もう何をやっても動かなくて、気分転換に席を立って、戻ってきたら5秒で見つかって…。 あの時の脱力感は、今でも忘れられません。
この経験から、「詰まったら、まず休む」を徹底するようになりました。 無理せず、自分を客観的に見つめる力も、プログラマーにとって大切なスキルの一つです。

ここで紹介した4つのスキルは、学校の成績のように「正解」があるものではありません。だからこそ、文系・理系に関係なく、誰でも今から意識して鍛えていくことができるんです。
よくある質問(FAQ)

A. 正確な公的データはありませんが、僕の周りを見ている感覚では、3〜4割くらいのエンジニアは文系出身な気がします。あなたが思っている以上に、文系出身のプログラマーは珍しい存在ではないので、安心してくださいね。
A. 僕も、プログラマーの仕事が完全になくなることはないと考えています。 AIがベースを作り、人間がそれを調整して仕上げるような、協力体制になっていくのではないでしょうか。 最終的に何を作るかを考えたり、全体の設計を考えたりするのは、これからも人間の大切な仕事です。
A. 未経験であることよりも、「この仕事への熱意」をどう形にして見せるかが大切です。一番のおすすめは、簡単なものでもいいので、自分でWebサイトやアプリを作ってみること。それがあなたのスキルと熱意を証明する、何よりの「ポートフォリオ(作品集)」になります。
まとめ

最後に、この記事で伝えたかったことを改めてまとめます。
- プログラマーの適性は、文系か理系かという物差しでは測れない。
- 大事なのは「ものづくりが好き」という気持ちと、「粘り強く調べられる」探究心。
- 本当に必要なスキルは、学歴に関係なく、今からでも十分に身につけられるものばかり。
プログラマーへの道は決して楽なことばかりではありませんが、それは理系出身の人にとっても同じです。大切なのは、出身学部を理由に、自分の可能性にフタをしてしまわないこと。
最後に、僕がいつも心に留めている言葉をあなたに贈ります。
プログラムは人間が作ったものです。
同じ人間に理解できないはずがありません。
だから、安心して最初の一歩を踏み出してみてくださいね。
「でも、何から始めたらいいか分からない…」という方は、こちらの記事で最初の一歩を詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
→ 【初心者向け】未経験からプログラミングを始めよう!ゼロからプログラマーになるための完全ガイド


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。